令和5年度 小郡市の経済動向分析について
2023年6月30日
小郡市商工会は、経済産業省・九州経済産業局より認定を受けている「経営発達支援計画」(期間:令和5年4月1日~令和10年3月31日の5か年計画)について、国が提供するビッグデータの活用として、地域の経済動向分析をおこない、地域の事業者にその結果を公表することとなっております。
調査項目は以下の3項目です。
➀地域経済循環マップ・生産分析➡地域として何で稼いでいるのか等
➁まちづくりマップ・From-to分析➡人の動き等
③産業構造マップ➡産業の現状等
➀地域経済循環マップ・生産分析
【出典】環境省「地域産業連関表」、「地域経済計算」(株式会社価値総合研究所(日本政策投資銀行グループ)受託作成)
地域経済循環分析 http://www.env.go.jp/policy/circulation/index.html
【注記】本データの詳細な分析方法については、以下URLを参照。
http://www.vmi.co.jp/reca/
上図のとおり2018年におけるデータで、生産額(総額)は2,124億円、そのうち、上位5事業は以下参照。
1位 保健衛生・社会事業 339億円
2位 住宅賃貸業 311億円
3位 公務業 192億円
4位 建設業 190億円
5位 その他サービス業 136億円
小郡市は、生産額ベースでは保健衛生・社会事業と住宅賃貸業で稼いでいる地域となっており、近隣市町村では久留米市に近い構造となっています。
また、大刀洗町、朝倉市は食料品がトップであり、近隣といえど地域差があるようです。
➁まちづくりマップ・From-to分析
【出典】株式会社NTTドコモ・株式会社ドコモ・インサイトマーケティング「モバイル空間統計®」、総務省「国勢調査」
上図のとおり2023年6月におけるデータで、福岡県外から訪れ小郡市内で滞在した人口は平日14時で2,540人、そのうち、上位5都道府県は以下参照。
1位 佐賀県 1,671人(65.79%)
2位 熊本県 220人(8.66%)
3位 大分県 156人(6.14%)
4位 長崎県 115人(4.53%)
5位 東京都 95人(3.74%)
県外からは、小郡市が佐賀県鳥栖市と隣接していることから、佐賀県が1位でした。隣接県の例外として、5位に東京都がランクインしています。
また、近隣市町村との比較では、久留米市とトップ5の顔ぶれが同一でした。朝倉市は小郡市より大分県寄りであるからか、1位が大分県となっています。
③産業構造マップ
【出典】総務省「経済センサス-基礎調査」再編加工、総務省・経済産業省「経済センサス-活動調査」再編加工
上図のとおり2016年におけるデータで、小郡市内の産業構造は全企業数1,158社、そのうち上位5業種は以下参照。
1位 卸売業・小売業 257社
2位 医療・福祉 149社
3位 宿泊業・飲食サービス業 141社
4位 生活関連サービス業・娯楽業 136社
5位 建設業 110社
一般的に特徴のある地域を除く他地域と同様、製造業が少なく、サービス業、飲食業が多い結果となりました。
なお、近隣市町村では、久留米市においては宿泊業・飲食サービス業がトップ、朝倉市と大刀洗町は建設業が2位となっている以外は小郡市と同じでした。
以上、小郡市の経済動向分析についての報告でした。